スピーカユニット自作(その4)

一応組み立てあがり、音だしまで出来ました。
特性(正面50cm)は左のグラフですが、やはりストレートコーンなので1.6kHzあたりに10dBほどピークが出来てしまいます。高域は思ったほど延びず3kHzぐらいまでなのでウーファのような特性ですね。
磁気回路は余裕があり、ダンパーレスなのでリニアリティもそれほど悪くは無いのでしょう、歪みはそれほど高くはありません。
低域はバッフルボードが共鳴しているのかこのサイズのオープンバッフルうとしてはかなり伸びていますね。面白いことにインピーダンス特性をとってもまったく低域共振が見えません。もともとDATSが微小レベルの測定なのでこの領域ではロスが大きくてリニアリティが無いのかも。ちょっとこの件はまだ良く解りません。
予想通り能率はかなり低いです。通常音量ならともかくそのままガンガン鳴らすとボイスコイルがかなり高温になるのですが、ファンを付けるとまったく問題なくなります。
音楽試聴ではやはり中高域のピークが若干気になります。ここはやはりキャンセラーでつぶしたほうが良いでしょうね。高域は物足りませんが、結構無しでも音声帯域はカバーしているので聞ける感じです。
サブコーンを付けるか、簡単にはこのままツィータを足してしまえばよい感じです。
それより低域インピーダンスがフラットなので、電流アンプで駆動してみるとこれが結構いけてます。周波数特性上はほとんど変わらないのですが、全体にすっきりとして音離れが良く、ピークもそれほど気にならなくなります。
トーンの低いダイアナ・クラールとか古いエラとかのボーカルはこのままでも結構良いです。
様子が見えてきたので少しチューンしてみましょう。
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