臨界距離

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 チョッと見慣れない用語ですが、こちらに紹介があったので援用させていただきます。臨界距離というのは概念的には音源からの直接音とその環境(部屋など)からの反射音が等しくなる距離という意味です。

 リスニングポイントがそれよりかなり近ければ直接音中心、離れれば間接音中心で聞こえるといって良いことになります。この場合どちらが好ましいは用途によるので必ずしもどちらかが良いという意味では有りません。所謂モニター用途なら前者、鑑賞用なら後者になるかも。

 自宅の場合は計算すると大体1.5mぐらいですので2.5mほどのリスポジではかなり間接音の占める割合が多くなっています。

 この辺を確かめるデータとして図に上げたのは現行の3Wayでツィータを通常のSeas(シングル)にしたものの、時間窓を5msと250msを切り替えたデータです。この時間窓はインパルスから周波数特性を演算する場合のエネルギーの取り込み範囲ですから、短ければ直接音、長くとって残響時間分まで取り込めば間接音込みの周波数特性になり、この差を見れば測定ポイントがどの範囲にあるかが大体判るはずです。
 ですので多分短時間窓の方が長時間窓の周波数特性より3dB程度低くなる距離のところが臨界距離に近いと考えられます。ですから、現状のリスポジは間接音中心の音場だということが分かります。また高域はシングルユニットで指向性が強いので直感のレベル差が少なく、無指向性に近い(指向係数が小さい)中域は両者の差は大きくなっていると考えられます。

 まあ鑑賞用としては理想的には全帯域で同じ様なレベルの間接音を含み、その間接音の質?を上げるのが望ましいのでしょう。