バスレフポートの功罪(その2)

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 ミッドレンジに開いているバスレフポートの処理の続きですが、色々聞いているとやはりダンプした方が解像度が高く、スッキリした音調になるのででこちらの方が私の好みのようです。
 そこで更にポートの影響を少なくするために、ポートを完全に塞ぐことを考えました。

 写真の左側は前述のダンプ用の吸音材ですが、右側のはホームセンターで見つけたPVCパイプの蓋で、丁度ポートを塞ぐのにぴったしそうで早速購入。少し小さかったのでゴムバンドを一重まくと丁度圧入できるようになり、完全にポートを塞ぐことがでるようになりました。

 完全に塞いで見ると音は更にクリアーになり、音量を上げても歪感も減るようです。リスポジでの測定上はポートの処理でも検出できるレベルの変化はありませんが聴感でははっきりとわかるところが面白いですね。この辺は測定の限界というより向き不向きの問題の様に感じます。

 こうなると普段バスレフポート付きのスピーカを聞いていても郡遅延的な遅れは余り判らないのですが、音の滲みのような音像のクリアさには結構影響が大きいのかなと考えたりします。

軽負荷用フロートボードの製作(その4)

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いよいよ最終組立てです。

 狙いのサイズにあった板に前回のフローと金具を取り付けます。厚みがあれば木ネジで、薄い場合はネジ+ナットでも良いでしょう。ただしその場合はネジ頭を潜らせた方が良いです。

 今回は1組辺り前回作った金具3点で組み立てます。重量用なら4点以上必要ですが軽いものなら3点の方が高さのばらつきによるガタが出ず、調整もし易いので組みやすいです。また4点の場合は木ネジだと最後のネジ止めが難しくなるのでその場合はネジ+ナットの方が良いでしょう。

 上下の金具の向きは同じ方向出なければ自由ですが、安定度のためと最後のネジ止めのためになるべく外辺に近くに置いた方が良いです。方向を考えて写真上の様に片側の板に金具を留めます。

 の時仮置きの状態で上にもう一枚の板を載せ、フローティング機構(フラフラの状態)が上手くいっているか当たる所がないかを確認し、ネジ位置の目処をつけておきます。上手くいっていれば、まず2個付きの側の辺の木ネジを2枚の板を開いた状態で止めから重ね、残りの金具の木ネジを留めます。この時板に当たってドライバーが真っ直ぐに当てられないので注意します。

 組みあがった状態で水平に置き上の板の傾きを見ます。折板金具の曲げを調整してなるべくフラットになる様にして完成です。安価な割りに結構効果があるのが面白いですのでお勧めです。

軽負荷用フロートボードの製作(その3)

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 フロートボード(金具)組み立ての続きです。

 ワイヤーの端末処理が出来たら、いよいよ金具の組立てです。
圧着端子の付いていない方のワイヤー端で2個の金具の折り曲げた端の穴をくぐらせます。この時金具の面と方向を間違えないように。一旦カシメてしまうと修正が効きません。写真を見ながら良く考えて組み立てます。

 通したワイヤー先に写真の様に最初と同様に圧着端子を1ターンからげて通します。

 カシメる前にワイヤーをピンと張った状態で圧着端子のM3の穴中心間距離が85mmになる様に調整します。此処はなるべく精度良く±数mmぐらいに慎重に。片側を引っ掛けてテンションを張った状態で長さを合わせ一気にカシメます。出来上がったら穴間距離を確認しましょう。

 後はネジとワッシャ、ナットを使って最初の写真の様に圧着端子付きのワイヤーと金折りを組み立てます。

 次はボード(板)への組み込みです。

軽負荷用フロートボードの製作(その2)

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フロートボードの製作ですが、その要素となる金具を作ります。

 まず材料のL字金折の一部を写真(上)の様に折り曲げます。金折には各辺に3つづつ穴が開いてますが、その中央の穴より少し端を折り曲げる感じで、万力などに加えて折り曲げます。角度や面などはペンチなどで調整しますがそれほど精度は要りません。これを用意した12枚分作ってしまいましょう。

 準備が出来たら、組み立てに入ります。

 最初ステンレスワイヤーを圧着端子でカシメますが、端子を通しただけでは弱いので抜けてしまう場合があります。それでカシメ部分はワイヤーを1ターンさせてからカシメると強度が取れます。(写真下)
 この時ワイヤーにテンションを掛けておくとターンさせた部分が小さく収まります。
 ステンレスワイヤーの端末は解けると指に刺さったりして厄介ですから、なるべく痛めない様にしたほうが良いです。圧着端子からかなりはみ出るようなら切っておいたほうが良いと思います。

 その3に続きます。

軽負荷用フロートボードの製作(その1)

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 以前作ったフロートボードをサブスピーカ用にもう一組欲しくなったので製作してみました。ついでに細かい手順も順次UPしているつもりです。
 フローティングボードとは吊り下げ式の機構を組み込んだ金具を挟んだ上下の板をフラフラ状態で支え、この上下の板の間の振動遮断を行うものです。スピーカ、CDプレーヤなどの振動発生機器の置き台などに効果的です。
 ちなみに写真はフローティングボードの要である金具の組みあがった部分を横から見たもので上下に板が付きます。

 今回のボードの用途は金具が片持ちのため5kg程度までの軽量用で、重量用の場合には金具に垂木押さえなどのような両持ちのタイプを使用します。

 まずは材料ですが、ホームセンターあたりで購入できるものばかりです。金具は2個の金折からつくり、片側に3組づつ使用するので金具は全部で6組を製作します。

 1.L字金折      1.2mm厚50mm長  12個(4枚x3袋) 261円
 2.ステンワイヤー   0.8mm径       1m         162円
 3.板         220x200x15mm 4枚         759円
 4.圧着端子      R2x3         12個
 5.鍋ネジ       M3x6         12本
 6.ナット       M3           12個
 7.スプリングワッシャ M3           12個
 8.木ネジ       3x12         24本


 金折とはL字型の金具で隅の補強などに使います。以下金額は近所のホームセンターでの参考価格です。
 板は使用目的に合わせてサイズ等はお好みで作ってください。今回は小型スピーカ用と考えています。

 板代を別にすれば1000円でおつりが来る程度だと思いますので試してみてください。なお工具としては簡易版でも圧着端子のカシメ具と万力等ホールドできる物があった方が便利かと思います。

 次回から組み立て手順を説明します。

バスレフポートの功罪

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 SeasExcelシリーズを使ったNew3Wayは2Wayのスピーカをベースにしている関係でミッドのエンクロージャはバスレフタプのまま使用していいます。しかし現在の低域側のクロスは300Hzなので現在はミッドのバスレフポートは意味が無く、むしろ無いほうが良いのではと考えつきました。

 つまり中音域ではバスレフポートはエンクロージャ内の共振音に対して音響フィルターの効果で減衰はあるのですが、音漏れ口となっていることは確かで、更にポートにまつわる共振音が加わるなどバスレフポートは低音増強以外は望ましくない影響も持っています。

 ですので今回のようにデバイダーで低域をカットし、低域の増強する目的が無いバスレフポートは無用の長物とも考えられるので、むしろ塞いだほうが良いようにも思われます。

 そこでその影響を確認してみるためにバスレフポートをスルー(そのまま)にした場合と塞がないまでもポートに吸音材を詰めてポートを殺した場合のミッド出力の比較をして見ました。

 グラフは黒線がユニット直前のニアフィールド音圧、青線がバスレフポート出口直近、赤がポートに吸音材を詰めた時のポート出口直近のデータです。ユニット前の特性の600Hz以下はバッフル補正でシェルピングブースとされています。

 特徴的な違いは2点で200Hz以下の低域がチャンデバでカットされているとはいえ、結構レベル的は残っていて、ポートを塞いだ場合の影響が確認できます。また500Hzあたりのエンクロージャ内の共振音は吸音材では取れていませんが、1,1kHzあたりのポート共振音?は吸音材で減少しているなど、ポート塞ぎの効果はデータからも見えましたが予想よりは小さい差ですね。

 それでも肝心な点はポートの吸音材の有無で3Wayとしてトータルで聞いた場合、ポートの吸音材有無でも聴感上システム的には結構音質差があることで、この程度のデータ差で聞き取れるのが不思議です。元々は両者の聴感上の違いから原因を探求して行き着いたので、データからの思い込みではないのは確かです。
 理論的には吸音材ありの方がよりHifiなはずですが、聴感上は無い方が音の厚みがありゆったりと聞けます。吸音材を入れると隆かに解像度は上がりますが、どこかさっぱりし過ぎて物足りない感じがします。

 この辺の理論と実際がマッチしないのも面白いですね。まあまた条件が異なれば優位さも逆転するかもしれないので都度チェックして見る必要があると思います。

 

Dayton+Tymphany 2Wayの完全マルチ化

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 サブシステムのSeas2Wayがメイン化してしまったので、その後釜にDayton+Tymphanyの2Wayを簡易マルチをminiSHARCのデジタルチャンデバによるマルチシステムに移行させてみました。

 アンプ系などはSeasの時のそのままでクロスは2500Hz、フィルターはLR-12dBを使用。2次なのでユニット間は逆相接続です。各帯域毎にPEQによるフラット化の後でクロスフルターをかませ、アライメントは物理的にとってあるので特にそちらの調整は不用でした。

 エンクロージャはポン置きでもf特を調整すればそのまま上手く繋がりました。部屋もそれほど広くないので低域も50Hzぐらいまでは充分にのび、音の方も小型とは思えない充実ぶりで、このユニットの良さをにも納得でした。

 6畳間横使いぐらいだとこのぐらいの小型システムでも充分楽しめそうです。

Symphonic-MPD お出掛け版もラズパイ4Bに更新

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 ポータブルといえるかどうかは判りませんが、お出かけ用のルータ一体型のラズパイも3Bから4Bにアップグレードすることにしました。

 最初はやはりファン付きで無いと難しいかと思っていましたが、真夏を除けば結構使えそうなのでその辺はお出かけ用は割り切り、ファンレスで使うことにしました。

 内容は2トランス3電源でルータ、ラズパイ、クロック用にそれぞれ別電源を用意しています。何時もの村田のブロックエミフィルも追加しました。
 4BはUSBが自動マウントで使えないのは痛いですが、NASももう一台用意したので、メイン用から一々外さずに専用で組み合わせられます。

 出力は同軸、光(以上SPDIF)、HDMI(I2S)とフル対応、クロックもNDKの最新版SDAに交換済みです。


 

SMPD Ver1.0.10

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 ラズパイ4のSMPDがマイナー(オンライン)アップデートでV1.0.10に更新されました。

 細かい変更内容はともかく、やはり更新ではそれなりに音の雑味が減って、スッキリした変化がありました。色々とまだ改善点があるものですね。
 今回肝心なのはそれだけでなく、どうも以前からDSDのPCM変換による再生が上手くいかなかったのですが、たまたま通常のハイサンプリングデータでも不具合が出るものが出てしまって、色々試している内に何とか解決したようです。原因は使用している中華DACの問題らしく、32bitデータではなく24bitデータで送る必要があったようでした。この辺詳細は「設定プルダウンメニューのMPD」の項目から設定できます。

 今までDSD(DSF、DIFFファイル)はそれほど必要性が無く放置していたのですが、今後は上手く活用できそうです。