DCU-F101G対向SP(その4)


DCU-F101G対向スピーカの特性を測ってみました。
周波数特性はマイク距離1mでスピーカは壁から1mです。Waveletも同時に測っています。今回はウーファが前後にあるためこの間で遅れが出ますので、ウーファはパラ接続とはせず、前側にディレイを掛け3chマルチで駆動しています。
そのため前後ウーファ間のディレイは約18cmでほぼ前後のユニットの中心間の沿面距離に相当します。ツィータは物理的に全面ウーファより1,2cm下がっているので、ディレイは0.2ms(1cm)ほどで充分のようです。ここは最適リバースヌルでは無く、周波数特性を重視して少しずらせています。
周波数特性グラフは縦軸が3dB/DIVでかなり広げています。単純に凸凹を見るのではなく、ポイントを読み取るにはこのぐらいが必要です。よく20dB/divなどという見掛けだけよくしたものは残得ながら余り参考にはなりません。
個別の線は赤がウーファ、青がツイータで、黒が合成、グレーの線は暗騒音レベルです。クロスは2.5kHz、LR12でクロスさせていますが、バックユニットは6kHz-6dBBWとアンビエント用に少し高域を伸ばしています。
低域はやや下がりながらもブーストせずとも40Hzほどまで充分感度はあります。この辺は部屋の定在波の影響かもしれませんが、このデータはちょっと出来すぎかな。まあ実際にもかなり低域は充分すぎるくらい出ていて8cmダブルとは思えません。
この記事へのコメント
f特の補正はインパルスの畳み込み or EQ?
それとも帯域分割と遅延合わせだけなのでしょうか?
補正は結構積極的にEQを使っています。低域は室内の反射の影響で波打ちますので正確な所は解りませんが、補正なしでも以意外に低音は結構伸びてますね。