スピーカエンクロージャ振動測定

対向スピーカを使っての同相,逆相駆動によるエンクロージャ表面振動量の違いを測定してみました。
使用スピーカ PARC DCU-F081PP対向配置
アナログ出力加速度センサー ADXL 3358 0.5Hz~550Hz±3g(z-axis)
センサー位置 スピーカ近傍エンクロージャ表面(コーン紙移動方向で検出)
駆動信号 ピンクノイズ(WaveGene使用)
対向したユニットを同じレベルの同相と逆相信号で駆動した場合のセンサー出力をFFT(WaveSpectra使用)で解析(横軸周波数)
同相(打ち消しあり)水色
逆相(打ち消し無し)赤色
比較グラフをみると同相の方が50~500Hzで10~15dBほど振動加速度が小さく、この帯域全体に渡り一様な減少効果がはっきり出ています。
しかし、500Hz以上ではエンクロージャの振動モードが変わりるためか、打ち消し効果が入り乱れています。(センサーの問題もあるが)バッフル板が分割共振しているのではないかと推察されます。
いずれにしても対向のユニット振動打消しはエンクロージャの振動(音)減少に効果的なのが解りました。今後はもう少し細かいところもあたってみたいと思います。
この記事へのコメント
色々な部分に貼り付けて分析して、スピーカーの強力な開発ツールになりますね。