無帰還アンプ(その2の3)

無帰還アンプ第2弾もようやく完成しました。慎重にやったので大分時間が掛かってしまいましたが問題なく動いているようです。
ケースと電源は以前のデジタルアンプの残骸を再利用していますので後ろは穴だらけとちょっとみっともないのですが、後は見えない?のでまあいいでしょう。
電源電圧は22VDCで3Ax2のため左右別電源、それぞれショットキー整流の出川電源とオーバースペックなくらいです。電解コンもたっぷりと入っていますのでこちらの方も心配ありません。アンプアイドル状態でのリップルは0.6Vppぐらいです。
アンプ側のレギュレータの電圧は予定より少し高めになって19V弱。ちょっとマージンが少ないですが、元のレギュレーションが良いのでまあこれでも問題ないかと。
性能は前回書いたのとほぼ同じですが、バイアスは電流測定の1Ωをショートしたためか初期は400mAと増えていますが時間がたてば落ち着くでしょう。放熱は消費電力が13Wぐらいなので3mmの銅版につけ、後はシャーシ底ヘタ付けの放熱で済ませています。今時の20度ぐらいの室温だとちょっと暖かいぐらいです。銅版が効いているのか思ったより良いですね。
唯一?の問題点はバイポーラ入力なので信号源インピーダンスの変化で出力オフセット電圧がずれることです。入力がVR直だと回すと50mVぐらいは変わってしまうので、入力側に直列に抵抗を入れておけば10mV程度には収まるかな。
まだ適当な装置で聞いているだけなので何とも言えませんが、結構面白い音がしています。I氏のもそう感じましたが無帰還アンプらしくないくっきりとした音です。BTL動作というのもポイントなんでしょうかね。
DFがON-OFF方では変化が無いので値が計算できません。無帰還なのに?この辺が音質にも効いているのかな。まだ回路的によく解らない点がありますね。
出力が10Wとちょっと小さいのが私には物足りないですが、ハイパワー版も動いているのでもう少し上げたい所です。
この記事へのコメント
既に、連続運転で数日はBGM再生で稼動しており、煙も出ずに鳴っております。静かで聴き疲れがしない良いアンプだと思います。
本当に無帰還でこんな特性が出るのと、回路の巧みさに感動です。
ケンさんの作品を入れて、3台稼動してますから、ある程度、腕に覚えがある人なら作成可能なことがわかりましたので、頑張りますという人には、まだ基板が余ってますので提供可能しますかね。
私も入力段はhfe400ぐらいのをBLを入れてます。
ただやはりVRminmaxでオフセットが気になったので(片chのみハムも?)が出たので入力に直列に抵抗を入れたのでほぼ問題なくなりました。これでOKだと思います。
若し可能であればチビスケを作りたいと考えていますので有料で基盤、FET等お譲りいただけないでしょうか。
遠方ですが、年末のお寺大会に参加予定しています、当日会場での受け渡しで結構です。
資料等ありましたら一緒に頂けると有難いのですが。
よろしくお願いいたします