FAL C60スピーカ
H氏が所蔵のFALの平板スピーカの測定をしたいと来られました。
FALは古山さんのところのフラットスピーカで独特の構造をしています。写真は裏側のボイスコイルと磁気回路の拡大写真です。下は平板の振動板で、それにリブが付けられそこに直接ボイスコイルがついています。
振動板は約90x70mmで実効面積は80mm径の円盤相当ぐらいでしょう。TSパラメータはメーカ値と比較のためDATSで実測してみました。(質量添加法)
メーカー値 No.1 No.2
Qts*******0.264*****0.582*****0.903
Qes*******0.279*****0.625*****1.024
Qms******4.689*****8.502*****7.634
Fs(Hz)****44.921****66.62****62.58
Vas(L)****20.29*****7.468*****9.045
Re(Ω)*****8.077*****8.7253****8.346
MMs(g) ***3.515*****2.993*****2.801
TSパラメータは通常メーカ発表値とずれるのが普通ですが、これは大分違いすぎますね。なんらかダメージがあったのでしょうか。2個のばらつきも結構あります。
それと写真を見ると(解りにくいですが)ちょっとおかしな点も。
それでもスピーカはかなり大雑把な素子なので両者とも音楽再生にはほとんど支障は無いようです。
この記事へのコメント
コイルの形状が四角より一般的な円の方が、精度も出せるし効率も良いと思います。コイル自体が分割振動する構造ですね。
FALからはボトミングを避けるため、ワザとオフセットさせているという回答なのですが、方法論が違うような。
Q値の確認は調査されるようです。