MARK AUDIO CHP-70 (その2)

CHP-70のエンクロージャを作ってみました。まだ仮組みですが、今回はボイド管(15cm径)の小売をホームセンターで見つけたのでそれをベースに考えてみました。
今回もやはり基本構造は水平対向としましたが、円筒だと意外にバスレフポートの設置が難しいところです。そこで今回は新しいバスレフ構造が出来ないかとアイデアをひねってバッフルの円周を僅かに開け、スリットバスレフとしてみました。
写真で解るようにバスレフポートは僅かに内径を小さくした2つの円筒と外側の円筒との間に出来るスリットの面積と重なる部分の長さから出来ています。スリット幅は円筒板厚と同じ約4mmです。
それともう一つの課題は対向構造の左右ユニットの固定で、しっかり止めたいのですが、通常内部には手が入りません。そこで今回は上の写真の様に内部のツッパリ固定をスケルトン状態でがっちり固定した後、内部構造を外部円筒にすっぽり入れ込む形で組み立てる様にしてみました。
対向構造は3本の長ネジ(M6)でつくります。中央のネジを磁気回路に当てて突っ張り、両側の2本のネジで左右を締め付けることで固定しています。中央の左右エンクロージャの間の仕切り板もこのボルトに固定し、上の写真のように組みあがった状態で外筒円筒に入れます。
中央の仕切り版と外部円筒の間は僅かに隙間は出来ますが、両側が空気室なのでそれほど問題にならないかと思います。ボート部分はスペーサでスリット厚みを確保していますが、ここは機密性は不要なので、ビビリさえしなければ問題は無いと思います。仮組みでもこの辺は大丈夫でした。
外形は15cm径で長さは90cm。容積は左右で各約8リットル弱になります。シミュレーションでは低域はフラットより少し下げ、ポート共振も低めの50Hzあたりに狙っていますがどうなりますか。
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