S/PDIF打ち直し

以前に作ったCS-8420のSampleRateConverterですが、少し改良してみました。
CS8420は入力が96kHzfsまでと今では少し見劣りするスペックですが、チップ内にドラバー・レシーバが付いているのでモード設定により入出力とも直接S/PDIFが繋げる点では便利なICです。
このSRCの製作は大分前なので少しづつ改良はしてきています。電源はコモンモードフィルターとファインメットビーズが入っていましたが、最近の電源およびクロックのノイズ対策を更に追加しました。
5Vの外部電源にはディファレンシャルにファインメットビーズだけだったので5穴フェライトを追加。外部クロック端子にはコモンモードフィルターを追加、出力パルストランスも適当のものだったのを交換しました。
それともう一つ肝心なのは外部クロックへの切替です。
今までは内部検出回路での自動切替になっていたのですが、これが結構外部クロックに対して悪さをしています。もちろん外部クロックにする効果ははっきりと解るのですが、外部クロック(11.2896MHzのルビジュウムクロック)が単純にゲートを2つほど通るだけでも影響を受けるようです。
そのためショートピンのハード切替で、自動切換え回路を迂回してストレートに外部クロックが入れられるようにしてみました。まあ専用だと不便な面もありますが、やはり聞いてみると音像がストレスの無く空間に立ち上がるさまはやはりストレートにかないません。面白いものです。
こうなると映像系用に使えるようにI2S出力も欲しくなりますね。丁度現在のモードだと8420からI2S出力も取れるので、この後にLVDSトランスミッターをつけてI2S出力にも対応させてみましょうか。
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