S&K Lab Hi-Res Experiment#1

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 先日S&K Audioの主催による製品試聴会があり、参加してきました。

 場所は虎ノ門のB-techJapanさんで、こちらはベーゼンドルファーの代理店のようです。そしてこの最高級フルコンのインペリアルをつかっての演奏があり、それをその場で録音してS&Kの装置を使って再生、生との1対比較をしようという異色の試みです。

 スピーカはS&Kの製品には無いのですが、カスタムで製作したトールボーイの3Wayで再生していました。5個のエンクロージャが重なったスタイルですが、一番上がSEASの14cm?同軸2wayで下はすべてSB accousticsのウーファです。
 このエンクロージャは斜め長円を切抜いた板を重ねて作ったインナーに防振材を挟んでアウターを被せた構造で、エンクロージャからの余計な振動音の発生を防ぐ考えですね。
 ユニットを浮かすとは別の考えのフローティング構造で中々凝っています。 

 これをクロス150と3kHzの3Wayマルチで駆動、ウーファは2個づつパラの4アンプ(ICEPOWER)でドライブしています。

 ソースはピアノをアースワークのM50とRMEのインターフェースでProtoolを使って192/32で録音、これをS&Kのシステムで再生するのですが、デジタル伝送にはLANのハードを利用したDanteシステムを採用。プロ機器に使われる多chマルチや複雑な構成にもシンプルに対応できるシステムですね。

 更にソフトチャンデバ、逆関数補正などデジタル技術をうまく活用して小型ながら高度な処理を行っています。パソコンを含めたオールデジタルな再生系ですが、ここまでくるとデジタルだからなどという引け目はまったく感じられないですし、むしろデジタルだからこそという良さが出ていると思います。

 とはいえ生のピアノのスケール感と音色の多彩さはやはり一対比較は苦しい面もあります。とはいえ演奏会場と再生会場が同じというメリットに救われてか、かなりの再現性はありました。演奏の後途切れなく再生が始まると私の座っていた席からはそれほど違和感は感じませんでした。
 ただし面白いことに後で聞かせてもらいましたが、逆関数補正のマイクを立てた中央席ではむしろ音場感や音色が生とは異なるように聞こえます。この辺が補正の難しいところで、まだまだこの方法も問題点があると思われます。

 それにしても中々面白い企画で、後では印象のリクエストで短いアドリブを弾き、直後再生というマニアが喜びそうな試みもあってとっても楽しめました。

 後日録音はダウンロードして聞いてみましたが、インペリアルの落ち着いた太目の音が澄んだハーモニーを聞かせてくれる様は流石にグレードの高い音が聞けました。ただしホール録音ではないし、残響が短めな自宅ではやはりあのスケール感は物足りないですね。

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この記事へのコメント

grigri
2016年08月03日 21:49
 中々、素晴らしい企画でした。オーディオの有るべき姿を考えさせられます。演奏する曲が、ショパン、モーツアルトだと、好みの曲に聴き入ってしまい、音は二の次になりそうです。この様なデモの時は、聴き慣れない曲の方が音に集中できますね。
ケン
2016年08月04日 08:38
 その後録音をよく聞いてみると、澄んだピアノの音色が良く解ります。会場では少しくぐもった太目の音に聞こえたのですが、あれは部屋の響きだったのかも。
 流石に再高級品のベーゼンはしっとりとした音色と澄んだ高域の
魅力的な音がしていました。さすが専門の販売店らしく調律をかなり追い込んだ音のように聞こえました。

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