サブPCトラポ

メインのUSBアイソレータとフィルターで激変したメインに気をよくして、少し違った面からサブPCトラポを考えてみました。
というのも今まではPCトラポの音楽サーバとしての性能アップを図ってきましたが、それにはPCからのノイズをスピーカまでに伝えないために、発生源のノイズを抑える対策をおこなってきたのが主であったように思います。
音楽再生用PCを独立させ、ディスプレイボードの排除やペリフェラルを最小限にするなどノイズの発生源を少なくするのは確かに効果がありました。OSにLinuxを使用しているのもその一環ですね。
そして今回のUSB周りの改善はPCから後段のDDCへのノイズの伝送を断ち切る意味合いがあったと思います。元を断ちさらに後段に伝えない、この2段構えがなるほど妥当な対策になるわけです。
そう考えればアイソレーションが完璧であればトラポは何でも良くなるはずです。まあ実際はアイソレーションといえども完璧には行きませんからそんなにうまくはいかないだろうとは思いますが、PCにばかり注目されている今まのでPCオーディオの考え方としてはアイソレーションさえうまくいけばPCは何でも良い?というのは面白いですね。
そこでアイソレーション機器はメインのをそのまま使用して、PCはありきたりのもので試してみることにしました。使用したPCは古いXPでスピードも遅く、計測用につかっていたEeePCです。ソフトは一般的なfoobarを入れてみました。チューンなどは特に何もしていません。
DDCはメインのがそのまま使用できるとよかったのですが、なぜかうまくドライバーが認識せず、同じエレアトさんの古いUDA基板と、DIYINHK(XMOS)を使ってみました。(DDCの出力はS/PDIF)
メインのDDCのクロックがルビで旧UDAはNDK水晶になっている点が大きく違いますが、まあトラポがすでに大幅に違うにしては健闘しています。
音調としては少しピントが甘いのですが、この辺はクロックのせいでしょう。それなりに結構雰囲気は出ています。普通だとここまで細かい音調は出にくいのですが、サブPCながらよく頑張っています。
やはりアイソレーション+フィルターは結構効いているみたいですね。DIYINHKは聞き易くまとまりの良い音ですが、やや細かいところの表現が弱い感じがしました。
まあPCも大事ですが、やはりこの辺の伝送系もデジタルは重要のようで、色々と手が抜けません。