UcD180ST(その1)

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 デジタルアンプのUcD180STを入手しました。これはhypexというところが作っているデジタルアンプモジュールで、ディスクリート構成でオールオーバーの帰還がかかっている珍しいデジタルアンプです。メーカはオランダですね。

 そのため特性的にはアナログアンプ並みの素晴らしさで、音の方も良さそうです。

 ちなみに±45V掛けると4Ω負荷で180Wは取れるという高出力タイプですが、プルパワーでは電源も10Aは必要になり、SW電源でないとおいそれとは実現が難しそうです。もちろん専用のSW電源もあるのですが、やはりここはトランス電源にしたいところですね。

 まあそこまでパワーはいらないのですが、保護回路が働いてしまうので出力があっても電源電圧はある程度の範囲に入る必要があるのでそれなりの電源を考えねばなりません。

DCX2496のES9023外部DAC

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 ES9023を使ったミニDAC基板が安価に売られているのでBEHRIGERのDCX2496の外部DACとして繋いで見ました。

 この基板の使い易い所は基板上に水晶発振器(50MHz)が付いているので、マスタークロックを供給せずとも動作するところです。ラズパイの様にトラポ側にマスタークロックが出ていなかったり、高周波のクロックを引き回したくない場合には便利です。

 DCXの場合はDACを外付けにしようとすると結構配線が長くなるので、内部信号(TTL)のままマスタークロックを延長するのはちょっと気が引けます。まあビットクロック程度(96kHzfsで約6.4MHz)ならそれほどでもないので何とかなりそうです。
 各DAC基板への配線は後、データ信号とLRクロックでこれらの合計3本の信号線と電源(5V)グランドの計5本で済みます。

 DCXからの各信号を取り出す接続場所は後ほどレポートするとして、DCXが旧版でしたらSOPのICピン(1.27mmピッチ)に半田付け出来ますのでそれど難易度は高くないでしょう。最近のは改版されていて石がちがうので少し様子が違うかもしれません。

 電源も本体内部から引けますが、専用に外部電源を用意できればそれに越したことは無いと思います。

 ES9023の場合はアンバランス出力になりますが、通常のCDプレーヤと同等の0dB2Vrmsの出力なのでDCX本体の高出力より使い易く、そのままでも充分なS/Nがとれるのが第1の特徴です。

 第2にデジタル接続でもI2S出力そのままなのでs/pdifと違って余計なジッターの発生が少なくなります。第3にES9023は最新の石なのでES系の滑らかな音が期待できるかもといったところでしょうか。

 

 

無線ルータ

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 メインのミュージックサーバーはクライアントと無線ルータを介してつながっていますが、ネット接続のルータ(BUFFALO WHR-G301N)と兼用なので直接ネットともつながっています。

 とはいえこの回線は直接ネットとつながる必要は特にないので、余計なトラフィックを避ける?上でも独立した接続の方が良さそうに思えます。
 そこでここにサブPCの無線ルータ(ELECOM 300FEBK 写真)を外して入れてみました。

 まああまり変わらないかと思いましたが、やはり若干違いがあるように思います。たとえて言えばネットにつながるBUFFALOの方は少しダークな感じで落ち着きがあり僅かに色気を感じるようですが、独立したELECOMの方は開放的で明るい感じがします。ネット接続かどうかよりはルータ固有の音?を聞いているのかも。
 
 両方とも電源は外部のアナログ(トランス)電源ですし、ぞれぞれ良さもあるので、優劣を見極めるのは中々難しいですね。まあLinuxはウィルスは関係ありませんが、ネットから独立した回線の方が精神衛生上はよろしいかも。

サブPCトラポ

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 メインのUSBアイソレータとフィルターで激変したメインに気をよくして、少し違った面からサブPCトラポを考えてみました。
 というのも今まではPCトラポの音楽サーバとしての性能アップを図ってきましたが、それにはPCからのノイズをスピーカまでに伝えないために、発生源のノイズを抑える対策をおこなってきたのが主であったように思います。

 音楽再生用PCを独立させ、ディスプレイボードの排除やペリフェラルを最小限にするなどノイズの発生源を少なくするのは確かに効果がありました。OSにLinuxを使用しているのもその一環ですね。

 そして今回のUSB周りの改善はPCから後段のDDCへのノイズの伝送を断ち切る意味合いがあったと思います。元を断ちさらに後段に伝えない、この2段構えがなるほど妥当な対策になるわけです。

 そう考えればアイソレーションが完璧であればトラポは何でも良くなるはずです。まあ実際はアイソレーションといえども完璧には行きませんからそんなにうまくはいかないだろうとは思いますが、PCにばかり注目されている今まのでPCオーディオの考え方としてはアイソレーションさえうまくいけばPCは何でも良い?というのは面白いですね。


 そこでアイソレーション機器はメインのをそのまま使用して、PCはありきたりのもので試してみることにしました。使用したPCは古いXPでスピードも遅く、計測用につかっていたEeePCです。ソフトは一般的なfoobarを入れてみました。チューンなどは特に何もしていません。

 DDCはメインのがそのまま使用できるとよかったのですが、なぜかうまくドライバーが認識せず、同じエレアトさんの古いUDA基板と、DIYINHK(XMOS)を使ってみました。(DDCの出力はS/PDIF)

 メインのDDCのクロックがルビで旧UDAはNDK水晶になっている点が大きく違いますが、まあトラポがすでに大幅に違うにしては健闘しています。
 音調としては少しピントが甘いのですが、この辺はクロックのせいでしょう。それなりに結構雰囲気は出ています。普通だとここまで細かい音調は出にくいのですが、サブPCながらよく頑張っています。
 やはりアイソレーション+フィルターは結構効いているみたいですね。DIYINHKは聞き易くまとまりの良い音ですが、やや細かいところの表現が弱い感じがしました。

 まあPCも大事ですが、やはりこの辺の伝送系もデジタルは重要のようで、色々と手が抜けません。

USBケーブル改(その3)

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 アイソレータ用のUSBケーブルのフィルターですが、効果はあるもののバランスが悪くなる問題点がありましたが、takeさんの指摘もあり全体のバランスから見直して再調整してみました。

 結局、中域を1dB、高域を2dBも上げて、ようやくバランスが取れました。この様にこのフィルターだけでもかなり音調が変わることが伺えます。
 こうすると高域を上げたのにかかわらずマイルドになり全体に聞きやすくなりました。全体が落ち着いてくるので前回外したコンデンサラダーも復活で、やはりしっかりフィルターリングしたほうが良いようです。
 結局どの曲を聴いても違和感が少なくなり安心て聞けるようになりました。ノイズの世界は奥が深いです。

 お陰でマルチビットDACとアイソレータで随分メインの音が進歩してきたように思います。


 それともう一つ肝心なことは例のintonaのUSBアイソレータですが、確かに単独でもアイソレーションはとれてCPUからのノイズは取れるですが、実際はアイソレータの内部回路からもノイズがかなり出ていることが解りました(実測済み)。フィルター使いで音が変わるのもそれを裏付けています。

 この辺もtakeさんにデータ確認していただいたのですが、やはり前後にフィルターを付けたほうがこの場合良くなるのは自明ことのようです。というかオーディオ用としてはフィルターを付けないと効果が半減でもったいないように思います。

 つまりオーディオ用としては前後のUSBケーブルフィルターと併用してアイソレータとしての実力が充分に発揮できる様になるということです。(もちろん工業用としてのアイソレーション機能は単独でも充分です)
 蛇足ながら、このアイソレータは高耐圧用の製品もありますが、オーディオ用としてノイズの少ない普通の方がむしろ良いです。何でも高いから良いというわけではありません。




USBケーブル改(その2)

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 前回、IntonaのIoslator用にUSBケーブルの電源ラインにフィルターを入れましたが、キャパシタを足した方が性能は良いとのことで追加試作してみました。

 所謂π型のフィルタの方が減衰量はとれますから、折角なので2段にして梯子方のフィルターを作ってみます。頭にはファインメットのコモンモードも入れてみます。コンデンサは0.1μからOSコンの47μまでいろいろと入れてみました。これを前回のL分のみのフィルターと比較してみました。入れた場所はIoslatorとDDCの間です。

 これもかなり音が変わります。奥行きと広がりは凄いのですが、残念ながら自宅ではちょっと音が曇ってしまい、切れがありません。
 やりすぎたかと少しづつコンデンサを外していき、最終的には入出力側のコンデンサを全部外して、梯子型からセンターのみコンデンサが入るH型にしてみました。

 これで大分見通しは良くなりましたが、もう一押しでセンターのコンデサが0.1μFだったのを1nFにして、なんとかバランスは取れたように思います。

 まだそれでも以前のよりかなり広がりというか残響分は多く低域も太めです。クラシックなどには向いていて、どの様なものでもきつさはあまり感じません。

 しかし比べてみると、どうもL分のみの最初の方が音がしっかりして好みなのかもしれませんが、なんとなく自宅には合いそうで中々難しいですね。

 なお電源供給なしではエレアトさんのDDCではUSBは受けられませんでした。
 

SDTransにルビクロック

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 AudiofunさんがSDTrans384をケースも新たに改良して、お見えになるとのことなので、自宅のSDTransも少し手を入れてみました。

 とはいえもう既にSDTransは色々と改良を加え、外部クロック仕様にもなっています。ただし今は外部クロックは都合で水晶クロックです。
 そこで予備のルビクロックを倍速(22.5792MHz)仕様にもできるように変更してSDTransに繋いでみました。内容的にはいつものPLL502を使ったクロックアップです。

 サブシステムで繋ぎ変えてみるとまあそれほど大きな変化はありません。音色的にもほぼ同じようですが、、若干ルビの方がピントが合ったようにも感じられます。でも水晶も太目の音でルビのシャープなスッキリとしたものとは又ちがった魅力もあり、曲によってはこちらの方が良いかもしれませんね。

 SDTransにルビクロック、I2S接続のDSD変換DACとメインの余剰機器を使っていますがサブとはいえ贅沢です。

中高域マルチビットDACに変更

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 このところDACの話題ばかりですが、メインの中高域をマルチビットDACに変更しました。もう一台を製作中ですが、まだ時間は掛かるので少しつながりは怪しいのですが、低域では音質の差は解り難いと思い中高域のみで変更してみました。低域は従来のDSD変換の原理基板DACです。

 2台のDACは仕様的には中高どちらでも使えるのですが、今回は中域にSoekrisをバランス出力で、高域にはU氏設計のディスクリートDACをアンバラで入れてみました。入力接続は両者ともHDMIによるI2S接続です。

 Soekrisには余ったDACの増強コンデンサ(63Vと40V2200μFx各2、16V68000μFx2(各BHC製))をレギュレータの前後に追加しています。

 ゲインを調整し直して周波数バランスを取って試聴していますが、今回は1,2dB少し中域を高めにセット、ボーカルの切れの良さを狙います。

 DSD変換はその音の太さとスケールの大きな雰囲気の音が特徴ですが、やや細かい表現が甘いのが難点です。そこをマルチビットDACは緻密で付帯音の少ない、クリアーな音調が特徴でスッキリと分離が良いのが印象的でした。

 それでいて高域などはきつさが出ず滑らかな音色が得られます。ここは高域が電流伝送になっているのも効いていると思います。 
 R-2Rタイプはラダー出力は電流出力としても使えるのでそのまま出力し、電流受けのプリなら電流伝送が可能です。これはSoekrisもRAW出力なら可能で、やはりその方が音の質は素直になるようです。

 低域とのDAC音質の違いは少しありますが、ボリューム感のある低域も捨てたものではないのでこれでも結構聞けそうです。中高のDACはどちらが最適かはまだ試していませんが、これも次の機会に入れ替えて調整・比較してみたいですね。

 とりあえずかなりグレードは上がったように思いますので、しばらくはこれで聞いてみたいと思います。

マルチビットDAC聞き比べ

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 先日takeさん宅でgrigriさんと一緒にDACの鳴き比べをメインテーマにオフ会をしました。

 grigriさんもSoekrisのDACを入手されたので、それじゃ聞き比べてみましょうということですが、grigriさんのdam1201は良く見ると基板の版が違うようでその辺もどう音に効くか興味があります。

 抵抗精度は同じ02クラスですが、抵抗の数や種類、コンデンサの数などDAC周りの部品はかなり違う様です。まあ基本的にはR-2Rのラダーで28bitというのは変わりませんが、詳しいところは解りません。

 写真一番上のがgrigriさんので、これはまだテスト中で、板取り付けのバラック状態ですが、同軸とHDMI(I2S)も装備され、電源もしっかりしたDACでした。

 中段と下段が私ので、三土会の時と同じでは面白くないので、相変わらず電源の電解コンデンサ増強BOXを付けて見ました。メインのDACがdamの低域への採用で使っていた1台がはじかれたので、その増設コンが余ったからです。
 内容は40Vと63Vの各22000μFx2と16V68000μFx2でそれぞれ±12V電源レギュレータの前後に増設しました。2番目の箱ですね。
 その下が私のdam1201で内容的にはかわっていません。

 最下段はU氏設計のディスクリートDACで安全のため電源オンオフ時のノイズ防止出力遮断リレーを自動化しました。以前にも痛い目にあっているのでこの辺は手を抜けません。元々オフセットで電源の半分の電圧が出るのでそのキャンセラーなどが入っています。リレーが無いと電源オンオフ時は出力電圧はかなり暴れます。


 いずれのDACもHDMI入力が可能なのでそれを基本に比較しました。トラポはSDTransです。
 grigriさんのDACもしっかりしたレギュレータが入っているので安定な動作と音がしていました。トランスは小さめですが、ちゃんとトロイダルでダイオードもSICかな。

 ボード上にはかなり大きい容量のコンデンサが既に付いているので私のようにラダーの周りにオプションを付けなくても良さそうですが、grigriさん基板の電源の方にはしっかり増設コンが付けられていますね。

 grigriさんのdam1201はバランスと共にRAW出力も出されていたのでこちらも試してみましたが、プリが電圧入力ならやはりバッファ後の方が良かったです。
 しかし、じつはこれR-2RdacだとRAW出力は電流出力にもなります。takeさんの所はSATRIプリなので電流入力に繋ぐとやはり音が素直になり、雑実が取れてよくなりますね。これはU氏のディスクリーとDACも同じで私も通常は電流出力で使っています。

 私のドーピング増強電解コンデンサはやはりそれなりに効果がありました。中低域がパワフルになります。それでもgrigriさんのとも基板はほぼ同じなので、音色傾向の似ていて基本的にはそれほど差は感じられません。

 下段のディスクリートDACも構成はまったく同じなので、面白いことに3者とも音色傾向はよく似ていてあまり差が出ません。全体にタイトでスッキリとした傾向は同じですね。雑身はないので線が細くなりそうに思いますが、情報量が多いので全体としての厚みとしては充分出ています。

 最近はこの様なマルチビットDACが少なくなってしまったので音色的には貴重なDACです。



 

ディスクリートDACの復活(その3)

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 前回の改善に味をしめて、もう一つ改善点が残っていたのを対策してみました。

 それは左右のデータラッチがLRCKの立ち上がりのため半クロックずれる点です。また今回のはモノ基板のためデータをそれそれの24bitのシフトレジスタに書き込み、LRCKのタイミングでラッチを掛けていますが、同じデータ信号なので違うチャネルのデータもそのまま流し捨てています。

 そこで各チャネルごとにラッチタイミングを合わせられるように、データをそれぞれのチャネルのみとして違うチャネルデータはゲートでブロックします(正確にはシフトレジスタのクロック止めることになりますね)。(白いラベルのはったICが改造IC,、実際は2段重ね)

 面白いのはこれだけでも結構音が変わり、回路にはやはり余計なことをさせないの方が良さそうなことがわかりました。シフトレジスタの消費電流は半減しているはずですから、これが効いているのでしょう。音がクリアになり生き生きとしてきます。
 左右のラッチタイミングもあわせると更に同じように音像のエッジが綺麗にそろい定位が良くなりますね。

 シンプルな回路にI2SやSRCなどで強化しただけに、この様な細かい点の差も以前にまして解りやすくなったのでしょうか。こうなるともう既にDAM1201より良いかもしれません。流石に値段差からいって追いつかないかと思っていましたのでDAMも上を目指すなら更に電源周りをいじった方が良いかも知れません。まだまだDAMは改善できそうな点が残っていますから。

 ということでディスクリートDACは追加製作決定です。これができれば3台そろうのでマルチのDACもオールマルチビットが可能になりますね。