第3回PARCサウンド鑑賞会
昨日無事第3回のPARCサウンド鑑賞会が終わりました。今回も多彩で高レベルな作品を色々聞くことができ楽しい時間を過ごせました。
でも今回の私の注目点は最後の「ボイスコイルボピン材質による音の違い」ではなかったかと思います。PARCさんが製品の作り込みの為に試作されたユニットはボヒン材質以外は全く同じの5台です。(モノ試聴、2種類の比較)ですが、内容的には大きく3種類に分けられると思います。
まず古典的はクラフト紙、それとカプトンに代表される樹脂フィルム系、そしてアルミです。実際は樹脂系が3つありましたが、この3種類の差からみればその差はわずかだと思います。
そもそもコーン紙ならともかく、ボイスコイルボビンなど見えない部材でかつ直接音が出る所でもないのに実際それほどの音への影響が有るようには思えませんでしたが、これが結構違いました。
紙は明るく伸びやかな音がしていますが、少し鳴り過ぎで若干付演出が感じられました。樹脂系はその分少し暗めの音色ですが、スッキリと締まった音がしているように思います。アルミは清澄で歪が少ないようでしたが、立ち上がりが詰まった様な感じがしました。
もちろん振動系の重量が変わるので特性的にも差が出ることや、物性的な影響から聴感も変わるは理解できますが、この様なピンポイントの比較はメーカでもないとできませんね。
私はこの中ではカプトンが一番バランス的には良い感じでしたが、フルレンジなら紙系も面白そうです。
まあこれだけで製品の性格全体が決まるわけでもないのでしょうが、かなりの基本的な音色への影響力はありそうです。
この記事へのコメント
振動板の材質も昆虫の羽の様に薄くカサカサしており、特殊な塗装で固めてあり、とてもテキスタイルとは思えません。
一言で言えば、こうろぎの羽の様です。
この部分は、かなりのノウハウが有ると思われます。
この事実は、ツィーターをとばして、分解した時に知りました。
もちろんスリットが入っているので渦電流は出にくいと思いますが、実験のアルミはどうなっていたかは聞き損ねました。
エッジを除いた振動系の質量は0.2gほどとやはり軽いです。