Baffalo II トランスIV(番外編)

ES-9018チップを使ったBaffaloDACだが、H氏がトランスをIVに使ったDACを作ったので借りてみた。
DACチップは左右とも差動出力なので簡単な抵抗変換ではその出力全体をうまく活用できない。そこで小型トランスを使ってバランス受けしIV変換する。使用しているトランスは橋本電気のST12という1kΩ:100kΩの超小型のもの。ちょっと頼りなげだが、電源も特別要らないし何せ安価で手軽なのが良い。差動出力に1次側を接続して出力(2次)側は100kの抵抗でターミネイトされている。1次側のアースはトランスのコアを経由して出力のアースと繋がっている。つまり出力はアンバランスとなり、アイソレーションはされていない。
このままだと0dBで14Vrmsもの出力が出るが150から12kHz(-3dB)と帯域も狭い。そこで2次側に10kΩをパラってみると3.5V出力となり40Hz(-3dB)とまあまあの特性となる。
これで聞いてみると聴感でもF特は蒲鉾で低域がちょっと持ち上がった感じだが、聞いた感じは悪くない。聞きやすい音作りになっている。
そこでも少しバランスよくするにはと考えてみると、DACの電流出力はハイインピーダンスなので入力(1次側)もターミネイトしてあげた方が良さそう。そこで差動出力間に小型ホーロ巻線の100Ωをパラって見る。
これで2次側のアンプ入力インピーダンスが20kΩだとフルビットで2.3Vrms出力となり、周波数特性も20Hzで-3dBと大分ワイドレジンになった。歪も以前は90Hzあたりからひずんでいたが、30Hzあたりまで波形はきれいに出ている。
OPampタイプと聞き比べてみると周波数特性はともかくトランスIVは実はまるで音質が違っている。OPampだとこまかい音まで出ているが音像は薄めだ。トランスにするとこれが細かいエコー分が無くなりノイズゲートを掛けた様にスッキリとして音像が前に出てくる。ホールの演奏がジャズクラブでの音になったような感じ。
だだし、これが悪い感じではなく演奏のディティールがわかり易く音に迫力が出るのでジャズなどはとても良い感じになる。まるでエフェクターを掛けた様に両者の音は違ってくるのが面白い。トランスだと音の通りが良いので、これもありかなと思う。ソースによって切替えて使いたい感じだ。 結果こんな手軽なIV変換だが結構楽しめる音がしている。トランスなのでポストフィルターも不要だ。
使用するう電源ももちろん効いてくるので別電源も試してみた。ND-S1付属のSW電源だと高域が荒れ、低域が膨らんでちょっと下品な音になる。SDプレーヤ用のトロイダルトランス式の出川電源だとその辺が改善されるのでやはり電源は重要のようだ。
この記事へのコメント
・インピーダンスマッチングが重要。
・トランスの材質で音が変わる(パーマロイが良かった。今ならファインメットかな?)
・コア・ボリュームがある程度ないと、低域で歪む。
・数十kHzの成分は抜け通るのでフィルタは必要?
で、(今でも)WE111を使っています。
ここ http://www.kandkaudio.com/ には、良さそうなトランスがあります。
気づかずすみませんでした。
私も自宅メインシステムではWE111使ってます。
http://www.diyaudio.com/forums/digital-line-level/117238-ess-sabre-reference-dac-8-channel-149.html#post2208107
のですが、Buffalo IIに最初から載っているCrystekの80 MHz 発振器を、NDKの100 MHz OCXO 9323Dで置き換えてみました。やはり、効果はあったと確信しています。トランスポートに対してケン様がいつもルビジウムクロックで表現されているのと同種の改善が感じられました。もし、ご希望ならばお試しいただけます。ただし、もともとの発振器を取り外す必要があります。
どうやって外しましたか?
それと超ハイサンプリングは出来ませんが、クロック周波数(消費電流)を下げたらどうなるか、どこかに音質的な最良点があるのではないかという点も興味あります。
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%AA%E6%B4%8B%E9%9B%BB%E6%A9%9F%E7%94%A3%E6%A5%AD-HE-60-goo%EF%BD%94-%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B001PR1KJC/ref=combo_pack_i_25
今回はこのコテが1本だけだったので、片側だけ溶かして斜めに無理をしたときに反対側の基板パターンをはがしてしまったのですが、2本を2刀流で使えばわけなく簡単に動かせると思われます。
なお、セラミック・メタルパッケージの小型オシレータの場合は、はんだゴテ一本でも行ける裏技があるそうです。
セラミックの場合全体を暖めて外す手がありますが、発振器の場合内部の半導体がやられやすいので(私はこれで1個駄目にしました)注意が必要です。
(前のコメントで「特製」の字が間違っておりました)
その記事とは直接の関係はない蛇足で失礼いたしますが、同特集記事の目次的ページの写真に、chiakiさんのワークベンチ風景が使われており、その中にSDTrans192も写っています。