EXCELスピーカの設置方法

EXCEL2Wayスピーカの2通りの設置方法を比較・測定してみた。小型スピーカはスタンド上の設置が普通だが、最近某メーカでスピーカの床置きの良さをアピールしている。私事だが狭い我が家ではその効果を知って10年以上前から床置きになっているがデータ的な裏付けは取っていなかった。
床置きとはスピーカをスタンドには載せず、仰角を持たせて床に直接置くもので、一見音像が下になってしまうように思うが不思議にちゃんと目と前の高さに音像はできる(様に聞こえる)。そしてスタンド設置よりも音像が広がり奥行きも感じられるので、狭小のリスニングルームでは中々便利なセッティングなのだ。ではその効果はなぜだろうかということで、それぞれの周波数特性を測ってみた。
スタンド設置は赤線だがおそらく床との反射音の干渉で100~300Hzあたりに少しディップが出るが概ねフラットになる。その点床置きは低域での落ち込みがなく、むしろ床の反射が効いて300Hz以下が6dBぐらい上昇する。そして床のとの距離が近くなるので反射による干渉によるディップ帯域は500~1kHzに上昇する。(50Hzあたりのディップは壁との反射と思われる)
小型スピーカでは大型に比べるとやはり低域での厚みが不足しがちな為、床置き設置での低域の上昇はそのメリットが出て小型スピーカには向いている設置方法だと思う。そして中域のディップは逆に音像の後退となるのでそれが奥行き感となって出るため、特にクラシックなどには適している設置方法なのだろう。
もちろん壁や天井などの干渉や定在波の影響も無視できないが、測定結果からもこれらの設置方法でのメリット・デメリットの裏付けが得られたような気がする。
この結果を見て最近の小口径ウーファの多数個使いはこの床との干渉を緩和する働きがあるのではないかとも思い始めてきたので、今後この辺も調べてみたい項目になってきた。
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