6V6pp(その2)

回路図はごく普通で左図のようなもので、アウトプットは春日無線のKA-8-54Pを使った。これが値段(@3200円)の割りに特性が良いので助かる。ただし、ぱらつきがあり、高域特性がLRで違う。巻き線の関係でそうなるのだがP1とP2の巻線抵抗は異なるので電流バランスをプレート側で見るときは注意が必要。
歪率は右図となり、CasCompでドライブ段のひずみを減らした時にどうなるかが興味あるところ。ドライブ段だけの歪みも測ってみて比較することを計画中。
球の場合にはラグ端子配線になるので特に配線がごちゃごちゃになり易い。ここはやはり基本に返って各段のアースポイントをまとめブロックごとに電源とアースを数珠繋ぎに終段から前段に配線する必要が有る。今までもそうは思っていも、よく見直すとつい最短で配線してしまったりしているので、一つ一つ電流の流れを考えながら配線する様に特に心がけた。
本機はアプトプットトランスがコネクタ接続なので簡単に交換できる。今回は春日とコンパチなので昔の山水SW-15-8とも聞き比べてみた。
それぞれ周波数特性はほとんど変らないはずだが、春日のほうが高域よりのエネルギーバランスですっきりとしてる。それに比べ山水は線の太いどっしりとした音で音像が浮き立つ様な音がする。投入損失も少ないのか音量的に大きく聞こえる。ただバランス的にはスピーカとのマッチングでどちらとも優劣は付けがたい。あまり球らしい音は好きではないので春日のほうが自宅では合っている様に思うが、山水は中々ゴージャスな感じでレトロなシステムだと合いそうな感じがする。
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