6V6アンプのチューン2

矩形波のウニウニがどうも気になるのでもう少し回路を検討してワイドラー風にしてみた。
マルチNFBには違いないがOPT1次側からのNF+ゲイン補正ではなく終段のコンデンサによるPG帰還によりOPT2次側までの特性を1次おくれとしてオーバーオールNFBを安定に掛ける方法を取った。
元のオープンループゲインは1kHzで55dBで最終的なクローズドゲインは16dBだから何と39dBのNFが掛かっている。勿論オープンループのカットオフは500Hzあたりと極端に低く、まあオペアンプを思ってもらえばよい。NFBが嫌いな人は聞かない方が良いかも。でもそうするとOPアンプも使えないはず。
まあ基本的なルールを守ればNFを何十dB掛けようが問題なく安定に動作する。しかも写真のように補正をうまくすれば10KHzの方形波がビタリと決まり気持ちよい。
それでも音の方は2次側からのNFBで歪が下がったためにすっきりと見通しが良くなったが、それでもやはり真空管の雰囲気が残っているのが面白い。3W強とは思えない太い音がする。電源のコンデンサ増強も勿論効く。10000μF程度を足すとスケール感が出てくる。まあこの辺はオプション扱い。
ダンピングファクターは約20、周波数特性は-3dBで50kHzまで伸びその上は-12dB/octぐらいで急降下。200KHzあたりでトランスの暴れが2dBぐらい有るが非常に素直だ。
つきはこのドライブ回路を真空管に置き換えて3万円アンプにトライしてみたい。
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