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zoom RSS DCU-C171pp(その4)

<<   作成日時 : 2011/03/24 15:32   >>

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 今回はバスレフスピーカシステムの製作であまり注目されないポートからの音漏れとその対策について説明したいと思います。

 まずグラフの一番上をみてくださいこれは今回のDCU-C171ppの製作途中でのポートからの周波数特性で、通常の周波数特性の測定と同じようにして測っていますが、マイクを直にポートの出口に置いて測った物です。
 エンクロージャの密閉が不十分で低域の共振峰の音圧が充分出ていませんが、それ以上にポートからの中域での音漏れがかなり大きいことが解ると思います。

 この音漏れは音圧が高いと同時に、ピーク性の凸凹した周波数特性から解るように、方形のエンクロージャ内で起こる共振性の歪音で、ポートが音響フィルターを構成して高域が減衰しているにもかかわらず、ポート開口部から直接もれてしまう音です。

 一般にエンクロージャの吸音を過度にすると音が死んでしまうと言われて、吸音材なしを謳うものもありますが、原理的にはユニットから情報量不足を共振音を付加して色付けするとも言えます。まあ個々のオーディオ機器の意味結果オーライで決まるので一概には言えませんが、この共振音はその点を考えた上で活用する必要があります。

 特にポートからの音はエンクロージャ全体の響きよりも直接的な音なので、耳に付き易い点があります。そのためポートを正面出ださず、背面は底面に配置するのもその対策のひとつになり、最近は良く見られるのもこの点をメーカが考えているのかもしれません。

 今回はその対策として2つの方法をとりました。ひとつはポートの内部開口位置の選択です。エンクロージャ内部といえども空間内は定材波ができますから、音圧の節の位置に開口を持っていくことでポートからの音漏れの影響を少なくできます。これは室内の音響シミュレーションソフトを(寸法を正規化して)を活用して、定材波の少ない位置目安を見ることができます。
 もうひとつは効果的な吸音材の配置で、これはバスレフとかにはかかわらず一般的にも活用できますが、前のシミュレーションがここでも役立ちます。音漏れの観点から言えば吸音材を過度に入れて共振を抑えれば良いのですが、それではバスレフの低音共振も抑えられて意味がなくなります。ですのでやはりここでも最終的には完璧なセオリーは無くカットアンドトライの要素が大きくなるのはやむを得ません。

 今回はポート内部開口を左右はセンター、上限は1/4程度を狙いました。本来は中央にしたかったので中央開口だったのですが、ポート共振からポート長が長くなり奥行きに入らなかったためです。
 吸音材は暫定的にバッフル面裏のみにしたのがグラフ中央で、上から見るとかなり抑えられていますが、まだ十分ではないようです。そこで再度と横中央1/2の間に仕切りのように吸音材を立て、更に吸音材を増やした時が下のグラフで、少しポート共振が下がるなど低音にも影響が出ていますが最終的にはこちらを取りました。

 音質的には暫定版でも問題無さそうで、音の張りはありますが少しにぎやかな感じです。最終版にすると全体に音が大人しくなる感じですが、その分すっきりとした音になりボリュームを上げれば更に細かい音が良く聞こえるように感じます。
 まあこの辺は各自の好みと、使用音量などで決まってくるので試聴で追い込んでゆけばよいと思いますが、この辺のパラメータがスピーカシステムの製作には重要なポイントなのは変わらないと思います。

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