ケンのオーディオメモ

アクセスカウンタ

zoom RSS DCU-C171pp(その3)

<<   作成日時 : 2011/03/13 16:35   >>

驚いた ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 1

画像

 今回はツィータのネットワークについてお話してみます。このユニットはウーファ側がフルレンジ並に高域まで伸び特にピークも無いのでネットワークを必要としません。これにわずかにスーパーツィータの様に高域を付け足すような感じです。低域のネットワークがないのは音質的にもコスト的にも助かります。

 ツィータは標準では2次のハイパスフィルターですが、グラフ(一番上からFig-nとすると)Fig-1では3kHzあたりの中高域に少しディップが見られます。数dBですが、少し気になります。聴感上は音像が少し下がったように聞こえ、線が細くなるようです。
 この時フィルターの容量が標準より少し大き目ということもありずっとクロスを上げて見ました(Fig-2)が、今度はディプ周波数が上昇しています。逆相接続ではどうかとツィータを逆相接続してみましたが(Fig-3)少し良くなりましたが、完全にディップは無くなりません。

 そこで原因を調べてみるためにツィータ単独を測定してみると結構3kHzぐらいの低い周波数にピークがあり(Fig-4)、これがフィルターを入れても2次程度では(注:この図はどうも1次の間違いのようです)充分減衰していません(Fig-5)。
 このあたりの周波数ではフィルターのためにツィータを正相接続している場合には、位相が180度まわりウーファと打ち消しあうことになってディップができているのだと思われます。
 フィルターの周波数を上げれば同様なことが高域に移り、逆相では本来のツィータの高域とウーファの高域が打ち消しあってディップが消えないのではないでしょうか。

 結局このピークを潰さないと合成時の特性で完全にディップを解消できないので、これを何とか減衰させる方法を考えなければなりません。
しかし、単純にフィルターの次数を増やしてもクロスが8kHzあたりですから3kHzでは充分な減衰量が取れませんし、素子が増えたりその値の精度も必要になってコストアップになりあまり得策ではありません。


 そこで今回はピークキャンセラーをつけてこのピークをつぶす方向で考えてみました。結果としてアンプとツィータの間には直列に1μFを入れ、ツィータには並列に25μFと0.1mHを直列にしたものを追加します。部品としてはほぼ25μFのみ追加でいけるはずです。
 このときの特性はツィータのピークが丁度キャンセルされ(Fig-6)うまく8kHz以下は充分に減衰しています。これで正相接続での合成時の周波数特性はフラットになりました(Fig-7)。

 これでメデタシメデタシとなればよいのですが、Fig-6では実際のツィ−タのレベルはもっと低くなっています(グラフ上は補正しています)。そのため通常の合成特性ではウーファ側とレベルが合いません。実は今回は低域側にもバッフル補正を6dBぐらい掛けているので、ウーファ側も中高域でレベルが落ち丁度ツィータと合って合成特性はぴったりとなっているわけです。

 ですのでウーファ側にバッフル補正を入れない場合には直列の1μFの値を少し増やして(ツィータ低域の減衰は完全ではなくなりますが)もう少しレベルを上げてやれば、バッフルステップなしの場合でもうまくいくかもしれません。

 ということで今回は完璧?を期す為に結構複雑なネットワークとなってしまいました。まあここまでやる必要があるかは複雑な心境ですが、一応ちゃんとした特性ではどうなるか追い込んでみたものも聞いててみてから判断しても遅くはないと思いました。(測定は室内で約50cm、SpeakerWorkShopにてです)


 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
驚いた 驚いた
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!
コアキシャルpp、実は私はこの2週間ぐらい前から純正のネットワークの不満点を期にチャレンジしていましたが、
現在、TWが3時フィルタに補正用抵抗。WHは0.22mHのみでなんとか聞けるレベルになってきました。
デイップは弄り始めた頃から気になり、”音が細くなる”通りの結果は苦労しています。
ノッチ フィルタ初めて聞きました。
4/30はいろいろ情報交換出来る事を楽しみにしております
ひでじ
2011/04/10 23:37

コメントする help

ニックネーム
本 文
DCU-C171pp(その3) ケンのオーディオメモ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる